スケーラブルシステムズ株式会社が販売する米国Panasas社のパラレルストレージクラスタは、商用パラレルストレージとして、最もスケーラブルなストレージシステムです。このパラレルストレージシステムの製品ラインに今回、より高速なデータアクセスを可能とする製品とより低コストで大容量を実現したセカンドティアーパラレルストレージ(second-tier
parallel storage)製品を追加しました。
Panasas社のパラレルストレージクラスタは、ハードウェアとソフトウェアを総合したソリューションです。
クラスタシステムでのストレージシステムの構築では、複数のベンダーのハードウェアとソフトウェア選択を行い、導入し構築するという時間と手間のかかる作業からユーザを開放します。グローバルなシングル
ネームスペースによって、システムの運用管理におけるマウントポイントの管理を非常にシンプルにします。これによって、ユーザはアプリケーションの開発とシステムの管理をより簡単に行うことが可能になります。利用するクラスタのサイズとデータが様々なジョブの実行に際して、そのワークロードの処理に非常に
柔軟に対応可能となります。製品設計での効率化とより短時間でのシミュレーションの完了を要求される企業が必要とする高速なファイルシステムとしても、また、大規模な並列計算機システムによる大規模なシミュレーションを高速に実行するための安定性の高い、管理が容易なシステムとしても利用されるものです。
新しいPanasas社のパラレルストレージクラスタ製品は、従来のモデルと比較して、同じ容量あたりのバンド幅がほぼ2倍になっています。パラレルストレージシステムでは、多くのクライアントからの同時データアクセスが要求されるため、バンド幅はシステム全体の性能を左右します。Panasas社のパラレルストレージクラスタは、システムの規模(容量)が大きくなると自動的にシステムのバンド幅も高くなるスケーラブルなアーキテクチャですが、今回ほぼ2倍のバンド幅を実現したことで、より少ない容量でも従来の製品と同等以上の性能を発揮することが可能となります。
新しく追加されたPanasas社のパラレルストレージクラスタ製品は、ActiveStor 6000 (AS6000) 、ActiveStor 4000
(AS4000) パラレルストレージクラスタとActiveStor 200 (AS200)
セカンド・ティアー・パラレルストレージです。これらのパラレルストレージ製品は、新しい機能が追加されたPanasas社の第三世代のオペレーティングシステムである、Panasas
ActiveScale 3.2 オペレーティング環境によってサポートされます:
-
ActiveStor 6000 (AS6000)
-
先端的なシミュレーションやライフサイエンス、地質探査、アニメーション作成、流体解析などの分野の幅広いアプリケーションのワークロードは、非常に多岐にわたり、小中規模の多数のファイルに対するランダムアクセスと巨大なファイルに対する高速でのアクセスなど要求されるI/O処理も様々です。
AS6000は、データセンターで利用されるアプリケーションが要求するインターラクティブな処理とバッチ環境でのアプリケーションのスループットの双方に対して、効率と高速性を実現することを目的に設計されたシステムです。AS6000では、全体で20GBのキャッシュメモリを搭載し、内蔵された10GbEスイッチによって、シェルフあたり600MBを超えるバンド幅を実現します。Panasas
ActiveImageとPanasas
ActiveGuardといったバックアップや可用性の向上のための機能も標準で提供されます。
-
ActiveStor 4000 (AS4000)
–
シミュレーションで要求される高い並列処理に際して要求される非常に大きなファイルの処理やそのような巨大なファイルに対する高速なアクセスが要求されます。Panasas
ActiveStor
4000は、このようなHPCクラスタで要求される大容量のストレージ領域とそのストレージ領域に対する並列での高速アクセスをサポートするストレージシステムです。AS4000は、内蔵された10GbEスイッチによって、シェルフあたり600MBを超えるバンド幅を実現します。
-
ActiveStor 200 (AS200) –
より低コストで大容量を実現したセカンドティアーパラレルストレージ製品であるAS200は、104TBの容量と5つのGbEポートを内蔵したシステムであり、セカンド・ティアーアプリケーションに対して、Panasasのグローバルネームスペースによる運用管理と高速なデータ処理を可能とする製品です。PanasasのTiered
Parity
アーキテクチャによるシステムのデータ保護によって、大容量データでの可用性を高めることが可能となり、また、プライマリーストレージとの統合もより容易なシステムです。
- ActiveScale 3.2
オペレーティング環境 -
Panasas
ActiveStorによるパラレルストレージソリューションの基盤となるのが、PanFSパラレルファイルシステムを含むPanasasの第3世代のオペレーティングシステムActiveScale
3.2
オペレーティング環境です。ActiveScaleのファイルシステムでは、ファイルをよりスマートにデータオブジェクトとして取り扱い、ActiveStor全体にデータを分散して並列に処理を行います。このオブジェクトベースのストレージクラスタリングアーキテクチャでは、クライアント(Linuxクラスタノード、アプリケーションサーバ、ワークステーションなど)とActiveStor間でのパラレルなデータパスを利用してのデータ転送を可能とすることで、従来のファイルシステムで問題となった様々なボトルネックを解消します。

ActiveScale 3.2
オペレーティング環境では、Panasas Tiered
Parityが利用可能です。Tiered
Parityは、信頼性に関する問題を解決するエラー検知とデータ修正のためのアーキテクチャです。各Tierオペレーションは、独立したパリティの処理を行うことが可能であり、エラー検知とデータ修正を行います。Tiered
Parityが提供する3つのパリティ処理は、互いに相互補完を行うことで、ハイパフォーマンスストレージとして最もスケーラブルで信頼性の高いストレージシステムを構築することを可能とするアーキテクチャです。
- Vertical Parity
は、ディスクドライブの信頼性の向上を図ります。これは、メディアエラーの発生に際して、そのデータエラーの排除を修復を可能とします。RAID
Array
として利用されるディスク単体の信頼性とエラー回復を図ることを可能とします。
- Horizontal Parity
は、通常のRAIDと同じように複数のディスクドライブ間でのRAIDグループのデータの信頼性を提供します。Panasas社のObject
RAIDは、より高速に、効率よくシステムの再構築を可能とします。
- Network Parity
は、ストレージシステムとクライアント間でのデータ統合を行います。ネットワークインフラが引き起こすデータの破損をクライアント自身がデータ検証を行うことで防ぐことが出来ます。

高速でスケーラビリティの高いPanasasのパラレルストレージクラスタは、複雑なエンジニアリングシミュレーションを必要とするユーザと大規模な並列処理システムでの先端的な研究を行うユーザの要望に応えるものです。また、単に性能だけでなく、システムの規模が大きくなった場合に問題となるシステムの運用管理や信頼性の問題に対する明確なソリューションを提供するものです。
|